《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第3章 なんて言ったの…?
笑うことをやめて、真顔で馬鹿といわれ一瞬ビクッとした。馬鹿って酷いよ…。
それより、カナトくんが貧血の原因って…?
「気付いてないんですか。」
そう言うと、ベッドに寝ている私の肩を抑えて、首元に顔を埋め始める。鼻息が首に当たり、擽ったい。
次の瞬間、首に痛みが走った。
「やっぱり…ユイ…さんの血は…最高です。」
「いっ…ヴァンパイア?!」
「やっと、気付いたんですね。さあ、リムジンがお迎えに来ていますし、帰りましょう。」
「やだっ!死にたくない!」
カナトくんは、私をお姫様抱っこしながら、くすりと笑う。
「ん…っ重いです。ここまで僕がするのは、最初で最後ですから。
それと、ユイさんは殺しませんよ。」
ユイさんは殺しませんよ。
本当は、直ぐに身体中の血を吸血して殺そうと思っていましたけど、ユイさんの血は特別に美味しかったので、ゆっくり味わう事にします。僕の感に触る事をしたら、その場で殺してあげます。
カナトくんはそう言うと、私をリムジンに押し込んだ。