《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第3章 なんて言ったの…?
ご飯を作るために、ダイニングに向かうとカナトくんの姿があった。
「ああ、ユイさん。おはようございます。」
「お、おはようカナトくん。」
やけに機嫌の良いカナトくんが逆に怖かった。昨日はあんなに怖い顔していたのに、今はニコニコしてる。
そして微かに、夢の中で感じた鉄の匂いがした。
「ダイニングに来て、どうしたんですか?」
「ご飯を作りたいんだけど、ここにある食材は使っていいの?」
一瞬驚いた顔をして、ああそうかと、考えて頷くカナトくん。
「ああ、人間は食べないと死んじゃうんですよね。どうぞ、使うのは自由です。」
「ありがとう。カナトくんは食べる?」
「僕はもうお腹いっぱいなのでいらないです。」
人間はってカナトくんは人間じゃないの?そう聞きたかったけど、特に追求しなくてもいいかなと、流した。カナトくんはたまにおかしなことを言うから、実は悪戯っ子なのかな。