第8章 しっかり者〜霧島〜
(カランコロン)
霧島
「やあ。」
小波
『あっ、司さん!いらっしゃいませ。
噂をすれば、ってやつですかね。今ちょうど、司さんのことを考えてたんです。』
霧島
「俺のことを?それは嬉しいな。どんなことを考えてたんだ?」
小波
『えっと、司さんって、その…
お母さんみたいだなって!!』
霧島
「……そ、そうか…。シン達にはお父さんとか隊長とか呼ばれることはあるが、お母さんは初めてだな。ハハッ。理由を聞いても?』
小波
『司さんってよく気がつくし優しいし、お母さんって感じがするんですよね…
嫌、でしたか?』
霧島
「いや、嫌なわけではない。むしろ、君にそういう風に思ってもらえて、嬉しいよ。
……ただ、身内なのが気になるけど。」
そういって彼は照れたように笑った。
小波
「え?それってどういう…」
霧島
「あっ、そうだ今日は撮影があったんだ!すまない、この話はまた今度だ。」
(ええっ。でもしょうがないよね。)
少し抜けたところがあるのも、司さんらしくていいと思う。
それこそ怒られちゃうかな?ふふっ。
そういえば、さっきの「身内なのが〜」の下り、特に深い意味はない、はず。
……だよね??