第8章 しっかり者〜霧島〜
この間、開店時間に司さんが来てくれて、その時もいろいろ教えてくれて。
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霧島
「なんだか雰囲気が変わったと思ったら、内装がすこし変わったんだな。
ああ、とても良いと思う。しかし、あの机と椅子はもう少しこちらに寄せたらどうだろう。
おっと、ここにまだホコリが残っているぞ?きちんと掃除しないと、君の頑張りが伝わらない。ああ、俺はわかってるつもりだけど。
そうそう、最近忙しくなってきてるんだから、栄養はちゃんととるんだぞ?倒れてしまっては元も子もないからな。朝、昼、夕、三食バランスよく食べるんだ。例えば、サラダ、パン、スープだとかーー」
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あの日が一番すごかったかな。ずっと喋ってたもんね。
でもその後
「すまない、また喋りすぎてしまった…。君のことになると、話すぎてしまうんだ。悪いな」
って言ってくれたし。
私のことを考えてくれてるのはよくわかってるしね。
ふふ、やっぱり司さんはやさしいなあ。