第3章 X.I.P
とりあえず……
『お客様、三名様でよろしいですか?』
と聞くと、
?「正確には一名と二匹の野生動物です。
お姉さんは?」
『私、このお店で働いている小波美奈子です。
よろしくお願いします』
?「じーーマスターにはいつもお世話になってます。
よろしくね」
やっぱり、お得意様なのね
すると、"ケント"と呼ばれていた彼が急に無言になる。
?「ケント、よだれ垂れてる」
と小柄な彼。
?「!!」
?「嘘だって。
でも、そっか。
これで少しはこの店も繁盛するかもね」
(???)
彼が意味深な視線を送ってくる。
?「はい、散った散った。
お姉さん汚れるだろ」
なんて会話をしていると、ついていたテレビに大柄の彼が反応する。
?「なぁ、テレビ、始まってるぞ」
?「おっと、そうだった。
ちょっと観せて?」
『はい、どうぞ』
"戦略ミーティング"、かな?