• テキストサイズ

〜Petite Story〜

第31章 -困る?困らない?-(月島蛍)


月島くんはスッとまだ熱いわたしの手をギュッと握ってきた。

ビックリしてわたしは思わず月島くんを見上げてしまう。

「…っ⁈(ドキッ…)そんな可愛い顔して…それは、キスしても困らないって言ってるんですか?」

「な…っ⁈」

一瞬月島くんも照れたように見えたけど、そんなの勘違いだったのか、ニヤリと余裕のある笑みを浮かべながら、わたしの顔を覗き込んできた。



うぅ…どっかの黒猫みたいな顔してるっ‼︎
教わるのはバレーだけにしてよねっ‼︎



「ボクは困らないですけど…宮岡さんはどうなんですか?」

わたしの顔を覗き込む月島くんのキレイな顔がどんどん近づいてくる。








「困りま…せん。」

「ふふん♪へぇ…困らないんですね〜」

「…っ⁈」

月島くんはフッとあんなに近づけていた顔をはなし、満足げにわたしをまた見下ろしていた。

「も…もう‼︎からかわないで‼︎早く行こうっ‼︎」


正直に言ったのに‼︎


わたしは恥ずかしすぎて、月島くんの手を振りほどき、先を歩いた。


月島くんの小悪魔め〜‼︎
もう騙されないんだから‼︎


「勝手に自己完結しないでよね。」

「…っ⁈」

わたしが怒っていると、後ろから月島くんにまた手をギュッとされ、今度はそのまま抱き締められていた。

「確認しただけなのに…」

「か…確認て…意味…わかんないよ…」



「…こういうコト。」



「…⁈」



…チュ。




月島くんに抱き締められて、恥ずかしくて顔を上げられないでいると、突然、月島くんに顎をクイっと持ち上げられ、気がついたら月島くんにキスをされていた。







---End---

/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp