第23章 -アオイイナズマ-(青峰大輝)
意識するというか、邪な想い…だよな。
きづなの部屋に入り、きづなのベッドに寝転がる。
ベッドからきづなの甘い匂いがして、ガラにもなく胸が締め付けられる。
ゴロゴロゴロ…ッ…ドシャーーンッ‼︎
…⁉︎
デカい雷が落ちた音と共に、下がバタバタ騒がしくなった。
やっぱ…来てよかったな。
ゴロゴロゴロ…ピカッ…
バタバタバタバタ…
きづなが階段を駆け上ってる足音が聞こえてきた。
はぁ…んなビビるようなコトかよ…
ゴロゴロゴロゴロ…ッ
「きゃぁぁぁっ‼︎」
ガチャ…‼︎
…っ⁈
……っ⁈
………っ⁈
は…⁉︎
「だい…き…?」
きづなが雷苦手なのは知ってる。
慌ててんのも予想してた。
でも…なんでバスタオルだけなんだよ⁉︎
「おまえ、さっきからキャーキャーうっせぇよ。」
「さっきからとかじゃなくて…なんで…大輝…?」
極めて冷静に返したつもりだったけど、風呂上がりであどけないきづなの表情…濡れた髪…首筋から胸元へ滴る水滴…階段駆け上ったせいで、少し乱れたバスタオルの胸元…
グッと体を起こし、きづなとの距離をつめる。
「ふぅん…おまえさぁ…おっぱいデカくなった?」
「は⁈何⁈急に⁈」
「谷間…柔らかそうじゃん…」
「バカッ‼︎何言って…⁈」
「き…着替えるからっ‼︎出てってよ‼︎てゆぅか、なんでわたしの部屋にいるわけ⁈」
「着替える必要ねーじゃん。」
「あ…あるに決まってるでしょ‼︎」
「ねーよ。」
「…クシュンッ…ほ…ほら、風邪ひいちゃうから、着替えたいの‼︎」
「あっためてやるよ。」
「バ…バカッ‼︎」
両手を広げてきづなを見つめると、きづなは真っ赤になっていた。
はぁ…。
まぁ、見たいのも触りたいのも本心だけど、ココまで言やぁ、固まってないでさっさと着替えんだろ…
でも…それが甘かった…
押し問答が長すぎた…
ゴロゴロゴロゴロ…ピカッ…
「きゃぁぁぁっ‼︎」
次の瞬間、きづなはそのままオレの腕の中に飛び込んできた。