第5章 Rule
松本の指が蕾の周りを撫でながら、時折その奥へと挿ってくる。
その度に俺の抱え込まれた足がビクンと揺れる。
「どうだ、マサキ。お前も触りたいんだろ?」
松本がマサキに向かって顎をしゃくる。
「そうですよ、我慢は身体に良くありませんからね?」
ククッと笑って二宮が俺の首筋をベロリと舐める。
「なんでしょうね、この匂い…。堪んないねぇ…」
翔にも言われたことがある。
俺の身体には独特な匂いがあると…
その匂いに興奮を覚える、と…
でもだからって…
「ああ、お前も気づいたか? この匂いはマジでヤバイぜ…」
そう言って松本が俺の胸に鼻先を付ける。
犬のように鼻をクンクンさせながら、その顔に恍惚の表情を浮かべた。
「匂いだけでイっちまいそうだぜ…」
ほら、と松本がマサキの手を引いた。
倒れ込むように覆い被さったマサキが俺の胸元に顔を埋める。
「どうだ? すげぇだろ?」
松本がマサキの後頭部を抑え込む。
瞬間マサキの顔に欲の色が浮かんだ。
「マ、マサ…ッ…!」
胸の尖りを口に含まれ、強く吸われると身体に電流が走った。
「…や、やめろ…って…」
「ごめんね…?」
懇願する俺に向かって、マサキが非情とも思える言葉を投げかける。
「オレ、もう我慢できない…」