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余命一年の迷愛(リボーン)

第3章 自分らしく


「だ…ずげ……ッ」

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ」

歯車が噛み合わない。

可笑しいな…

自由がきかない……

また…

またー……

『雫、忘れるなよ?』

『いつかは浸食されてしまうと』

『諦めろ、未来は貴様に微笑む事等ー……』

『有り得ないのだ』

くだらなそうな

あんたの顔

そんな顔をして

私をそんな瞳で

見ないで

悲しい事を

言わないで

解ってるから

だから

今は忘れさせて

何もかもを

少しの間だけ

人間として

化けの皮を被せて

御願い





御願いー……





『……勘違いするなよ』

『貴様は俺の【宝物】』

『奇妙な運命を共に歩む者』

『人間では…決して無いのだから』

『くれぐれも……期待等するなよ…』





こんな私が…

【宝物】って……さ…

あんた…は……

やっぱり、頭が可笑しいね…

『貴様に幻覚を見せてやろう』

『ただし、それは儚い幻覚』

『その幻覚を破れるのは貴様しかいない』

『偽りの幸せを選ぶか……』

『本当の世界に向き合い、抗うか……』

『一度、試してみたら良い』

…どうして?

どうして、そんな悲しそうな顔をするの?

あんたの事は良く解らないー……
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