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余命一年の迷愛(リボーン)

第3章 自分らしく


恐怖心が全身を埋め尽くしていく。

助けて

お願い

私を【玩具】として扱うのは

嫌いだから?

それとも

【特殊能力者】と言う

異形の人間だから?

だとしてもね

私は人間

人とは違っても

人間なのよ?

「何でよッ…」

「どうせ私なんて要らないッ!?」

「だから私を捨てるのッ!?」

「ねぇッ、ねぇッ!!」

その時、聞き慣れた声が聞こえた様に感じた。

『人間な訳…無いだろう』

『貴様はー……』

大嫌い

思い出したく無い

人間なんて

居なくて良い

こんな事を思う

私の方が

要らないと解っているけど

「くだらない…」

「本当に…こんなトコロにまで出てくるなんて……」

「あんたらしいね…」

『それは…貴様も同様だ』

『我を夢にまで出現させて…未練がましい奴め』

溜め息混じりに笑みを浮かべる。

その笑みは何処か私を小馬鹿にしている様で…、優しさに満ちている様にも思える。

『そんなにも我を想うのならば、またやり直せば良いではないか』

そんなにも簡単に言ってのける。

馬鹿馬鹿しい…

出来る訳……無いよ…

「ふざけてるのかしら?」

「あんたが…あんたが私をー……」

『「狂わした?」とでも言うのか?』

「ッ!!」
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