第3章 自分らしく
「それでも…私はこれから何れ程時間がかかろうと…皆さんの【仲間】と呼ばれるものに成りたいです…」
「こんな私ですが、宜しく御願い致します」
深く一礼し、一歩身を引く。
あ~……
なんか大層な事を言ったような…気が……
大丈夫…かな…
こんな事を言っちゃって…
心配で骸さんの方を横目で見やると、クスクスと笑いを堪えているのが解った。
え……
…え……!?
「む、骸さん…?」
何で笑って…?
えぇ……?
不審に思っていると、何かに触れてしまったのか急に大きな声で高笑いを始めた。
骸さん以外の皆が冷たい目で見据える。
「クフフフ…そんな目で見ないで下さいよ」
少し収まったのか、涙を拭って可笑しそうに喋り出した。
「だって…雫がすごく面白かったんですよ」
「大丈夫です」
「皆、変わっていますが優しくていい人達ばかりですよ」
「骸さんに変わってるって言われたくないら」
「え? 何て言いました?」
仲良さげにギャーギャーと騒いでいる。
そんな光景を見て
骸さんが優しく慰めてくれて
何だか自信が少しずつ
ほんの少しずつだけど…湧いてきた。
良かった…
良かった…優しそうな人達で……
普通の人達とは一風変わっているけれど……
少しキツいトコロも有るけれど……
それはそれで【優しさ】なのかも知れない。