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余命一年の迷愛(リボーン)

第3章 自分らしく


「あっ、僕も自己紹介をしておきましょう」

優しい微笑みを浮かばせ、骸さんが喋りだす。

「僕は知っての通り、【六道 骸】です」

「これから宜しくお願いしますね」

心地の良いトーンの声が部屋(と呼べるか解らない場所に)響く。

なんか…

この人が喋ると…

周りの子達の雰囲気が変わるなぁ…

流石…というか……

まとめ役……というか…

信頼…とか……

愛されてるんだなって…解る……

そんな場所に…私が入る隙間が有るのだろうか…

無かったら…

無かったらー……?

私は…またー……

「雫」

「はっ、はい」

脳内で考えていた事が薄れていく。

名前を呼ばれたとは解ったものの、何故呼ばれたのか理由を聞いていなかった。

もう……

確り……しなきゃ…

「な、何でしょうか?」

「雫からも一応の為、自己紹介をしておきなさい」

「解りました」

自己紹介…か……

いざ自分がすると成ったら…

案外緊張するものだなぁ…

片手を後ろに隠し、強く拳を握る。

気合い注入…的な意味で。

「えっと、私は【佐久間 雫】と言います」

「先程…犬さんが仰られた通り、私はまだ皆さんの事は何も解りませんし皆さんも私の事を何も解らない…と思います」
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