第32章 灰羽リエーフの数日〜2025.birthday〜
side灰羽
朝が来た。カーテンの隙間からは柔らかな光がさしている。
昨日と違うのは、ベタベタの体のまま美優さんと抱き合って眠っていたこと。
あのあと、散々中に出させてもらった。
奥を穿ち欲を吐き出すたびに嬉しそうに腹を撫でる姿が可愛らしかった。
頬を指で無でれば甘えるように擦り寄る美優さんが可愛らしい。でも機能に引き続き今日も朝食に間に合わなくなりそうだからと頬をつんつんとつつく。
「美優さーん起きれそう?」
吐息をこぼしながら薄く目が開く。その瞳が俺を認識すると、頬がふにゃりと笑みに変わる。
『りえーふ、おはよ。』
かわいい。
可愛いけれど我慢。
『いまなんじぃ?』
喋り方もふにゃふにゃ、可愛い。
「6時ですよ。ご飯行くなら風呂入んなきゃならないので早めに起こしましたけど、行きます?」
『ん、いく。』
眠い目をこすりながら瞼をこすりお風呂に入ろうと体を起こした美優さん。昨日無理させてしまったのもありふらふらと立ち上がるのを支えて風呂へ向かう。
『ひゃっ、』
ただ体を支えたはずなのに、隣から嬌声が上がる。美優さんを見れば顔が真っ赤だ。
「どうしたの、美優さん。」
そう問いかければ真っ赤な顔をこちらに向けながら戸惑うように口をぱくぱくさせている。
『あの…垂れて…動けない…』
垂れて…?
ああ、中で出したのが垂れてきてるのか。
零れそうだからと動けなくなっている姿が可愛らしくて愛おしい。
裸の腰を支えるように撫でながら、耳たぶにちゅっと口付ける。
「俺の、垂れてきちゃいますね。お風呂で掻き出さないとまた垂れて来ちゃうかも…」
小さな声で囁くと頬が更に赤くなり俺の腕を掴んでくる。そして、困ったような顔を再びこちらに向けた。
『垂れるの、やだから…おねがい。』
可愛すぎる。
多分自覚がないであろうこの甘え方。
可愛くて、可愛らしくて思わず抱きしめるとそのままベッドに逆戻り。
『え、りえ』
「美優さんが可愛いのが悪い。」
いつも可愛いのに今日はさらにかわいい。
好きで好きでたまらない。
だから、今日も朝飯に行けなかったらごめんなさい。
そう、心の中で謝りながら、昨日の名残で濡れた秘部に指を埋めたのであった。