第29章 黒猫と三毛猫、夏の戯れ 2023
濡れた水着を脱ぎ、部屋に入る。
片付けは後。でも、カーテンは先。
暗くなる室内で裸で抱きしめ合えば、近くのソファーに押し倒された。
「…部屋、行くんじゃないんですか?」
そう問いかければ、前髪をかきあげながら口元だけで笑む。
「一発抜いてからな。」
ココで。と指で押されたのは臍の下…もとい子宮。
すり、と指の腹で撫でられそのまま膝裏に手を添えられると足が左右に開かれる。
いつの間にか膜に覆われたてつろーさんのモノが私の濡れた秘部を擦っていく。
硬くて、熱くて、大きいソレ。
擦れるたびに粘液を纏い始め、ぐぢゅぐぢゅと卑猥な音を奏でる。
「莉奈チャン、すげえやらしいね。」
狙いを定めたように目を細めながら下唇を舐めるてつろーさん。擦られるたびに無意識に動く腰は中を満たされるのを期待しているから。
「てつろー、っ、さんが…こうしたんでしょ…?」
あなたしか知らない身体。
他に染められない、貴方だけしか知らない身体。
濡れた秘部に押し当てられた陰茎に手を添え膜越しの先端を指の腹で擦りながら、挑発するように瞳を覗き込む。
「はやくっ、責任とってくださいっ。」
てつろーさんがするように視線は離さないまま口元に笑みを湛えると、てつろーさんは一瞬目を見開きそのまま唇を奪う。
「挑発上手の莉奈チャン。それ、誰から教わったの?」
つぷ、私の指ごと滑りに埋められる陰茎。ゆっくり離せば、浅いところを擦りながら私の答えを待っている。
ずるい人。
でもお望み通りにはいかないですよ?
「っ、ぁ、サイッコーに大好きな人っ♡」
「ん、正解。」
入り口を擦り上げていた陰茎が一気に奥を穿つ。
あまり可愛くない濁った喘ぎ声が喉から吐き出されると、てつろーさんは嬉しそうに喉元を甘く噛んだ。