第1章 ささのはさらさら。
食事が終わり、リエーフは家に帰るため靴を履く。
『気をつけてね?明日学校寝坊しないようにね?』
「美優さんも専門あるんでしょ?明日は何時に終わるんすか?」
『何時だっけ…確認して後でメッセージ入れる。』
「わかりました。あ!」
『リエーフ?』
リエーフの顔を見るとリエーフはにこりと笑い、さらりと私の髪の毛を一房掴み口付ける。
「俺なら美優さんに1人で寂しい思いなんてさせません。」
それって…
『去年の…』
「高校卒業するまで…待っててください。
ちゃんと迎えにきますから。」
こくり
1度首を縦に振る。
『待ってる。待ってるね?』
ぎゅっと抱きつけば香るいつもの香り。
きらきらと輝く満天の星。
2人で願う願い事は…
『ずっとふたりでいれますように』
end 2016.07.07