第25章 そうだ、旅行に行こう。〜2019.8/18〜8/19〜
お土産は最後、ということで入り口からまっすぐ中心に進んでいけば、そびえ立つお城が見える。
「今日も良い天気ですね。」
そう私に言うリエーフは、黒抜きのミ○キーが中心に描かれた白のタンクトップに黒のスキニー。
同じお店にあった黒縁のサングラスと昨日も被った耳付き帽子をかぶっている。
私はリエーフと色違いの黒のタンクトップの下に黒のレースのキャミソール、黒のレースのショートパンツを履き帽子をかぶっている。
昨日選んだお揃いのタンクトップは可愛くてお気に入り。
「今日はどこから行きましょうか。」
『じゃあ早めにコースター系に乗る?近くにあるから早めに並べばすぐ乗れそうだし。』
私の言葉に同意したリエーフは、鞄から地図を取り出しながら私に問う。
「あとはどこに行きたいですか?」
『とりあえずコースター系は全制覇。あとは周りながらでも良さそう。どこ見ても楽しそうだもん。』
「じゃあ乗りたいものとか寄りたい場所は遠慮なく言ってくださいね?」
『はーい。』
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時計とは逆の回りでアトラクションに乗りながら進んで行く。
室内を縦横無尽に蠢くコースターに乗ったり、はちみつを探す旅に出たり、幽霊の館を彷徨ったり、丸太のボートに乗って水面にダイブしたり、列車で荒野を駆け巡ったり、船で大航海をした。
昨日とは違いお店で食事は今日はやめて、合間合間に食べ歩きをした。
ワッフル、チュロス、アイスにチキン。
その他目に留まった美味しそうなものを2人でシェアしながら食べた。
お店だって見たいお店をかたっぱしから見て歩き、朝スタートした像の前に着いたのはおやつの時間を過ぎた頃。
最初に通り過ぎたお土産が買えるお店の通りへ行こうとすれば、リエーフがにこりと笑いながら私の腕を引き、入り口とは反対方向へと歩いていく。
『ちょっとまってリエーフ!』
声を掛けてもリエーフは止まらない。
黙って着いていけば、パークの真ん中のお城の前。
スロープを登りお城の入り口の前。
腕を引いて前を向いていたリエーフが私の方を振り返った。