第25章 そうだ、旅行に行こう。〜2019.8/18〜8/19〜
目が覚めて1番最初に思うのが胃の不快感。
アルコールが残っている感じがしてもやもやする。
布団から上半身を起こしぐ、と体を伸ばし…
あれ?
なんで服着てないんだろう。
隣で寝ているのはリエーフだから、大丈夫…
いや!大丈夫じゃないけれど!
必死に夕食の後のことを思い出そうとするけれど思い出せない。
ただ、気持ち良いという感覚があったことは覚えている。
よくよく周りを見渡せば、ひとまとめに落ちている洋服と下着。
リエーフに関してはひとつひとつのアイテムがそこいら辺に飛んでいる。
他には使用済みの避妊具が沢山…
とりあえずお風呂に入りたくてベッドから降りると、スプリングの軋む音でリエーフが眼を覚ます。
「美優さん、冷蔵庫、トマトジュース…」
そう言って再び寝てしまったリエーフの言葉の通り冷蔵庫を開ければ見つかるトマトジュース。
いつの間に買ってきてくれたんだろう。
その気遣いだけで嬉しい。
わたしは一気にトマトジュースを飲むと、お風呂は後にしてリエーフの横へと戻り再び目を閉じたのであった。