第19章 夏、18歳
おまけ
「ゴラァァァァァアアアアア!!!!リエーフウゥゥゥウウウ!!!!いつまでさぼってやがる!!!」
階段下から聞こえる怒号。
聞こえた瞬間リエーフは猫のようにピクリと肩を跳ねさせた。
「うげっ…夜久さん…」
「自業自得。行って来なよ。」
立ち上がり、スカートの砂を払うと階段を降り、屋上の入り口の横に降り立つ。
ふわり
屋上のそのまた上、入り口の屋根から階段を使わずに降り立ったリエーフは私の鼻先にちゅっと口付けると屋上からばたばたと立ち去って行った。
楽器の音。
部活をする声。
それに混じり聞こえてくるのは
私の胸を跳ねさせる
大好きな声。
今度こそ本当にend