第17章 2人(?)ドキドキクリスマス!完結編!
合宿から、約一週間が経った。
音駒のバレー部で春高祈願を、と誘われて私とリエーフは有名な神社へと向かった。
集合した際に、着物を着た莉奈ちゃんがこそりと私に近づいてにまり、笑う。
「首のそれ、キスマークですか?」
不自然に絆創膏が貼られた首筋。
あのデートの日につけられたキスマークが消えず、古典的な方法で隠したけれど…
やっぱり、わかるよね …?
実はあの日、身体中にたくさんのキスマークがつけられていた。
「服の中に」という約束は守られていたけれど、服を脱いだらどこそこかしこにキスマークが散っている状態。
正直言ってものすごく恥ずかしい。
隣で話を聞きながらにまりと笑うリエーフに肘打ちすると、す、とリエーフが耳に問う、
「嬉しくないんですか?」
嬉しい以上に恥ずかしいのっっ!
ふい、とそっぽを向けば、ぐいとリエーフに腕を引かれよろけた拍子にリエーフの胸にダイブする。
「今日も美優さんかわいい。大好きです。」
ちいさな、ちいさな声で伝えられた言葉。
その言葉は合宿の前の日にリエーフが必死で隠していたクリスマスプレゼントのイヤリングを揺らす。
恥ずかしくて、嬉しくて、私は小さく頷いたのであった。
end