第2章 恋の迷い子カラ松
カラ松視点
カ(主が…オレを…!?)
目の前にいる愛しいハニー。そのハニーがまさか…!
カ「フッ、何を言うかと思えば。気づいてないのかい?オレの心の扉を開く鍵は、主、お前が既に持っているということを…」
主「…」
カ「なぜならオレたちは、出会った瞬間からエンジェルの矢に撃ち抜かれていた!そうだろう?デスティニー!」
主「よ、よく分かんないんだけど」
カ(こ、こんな時に何を言ってるんだオレは!ちゃんと主と向き合うんだ!しっかり伝えなければ…!)
カ「ち、違うんだ!聞いてくれ!オレは出会った時からお前のことを…!」
握りしめた拳に力がこもる。
カ「ずっと…好きだった…!!」
主「!!」
主を抱きしめる。
カ「オレの女に…なってくれないか…?」
主は静かに頷き俺の胸に頭を預けてきた。
主「…うん」
なんて、カワイイんだ。
カ「その…さっきは、すまなかった…。主のことを、ただの知り合いだなどと…」
主「平気だよ…今幸せだから」
カ「オレもだ」
主「でも、カラ松くん…」
カ「どうした?」
主「付き合うならお互い頑張らないとだよ」
カ「んー?」
どういう謎掛けだい?マイハニー?
主「お仕事、探さないと。ねっ」
カ「あぁ、もちろんだ…。って、えっ!?」
主「お互い仕事して、ゆくゆくは一緒に住みたいな!なんて!」
カ(な、なぜ既に、俺が無職DTだとバレている…!?い、いや、落ち着け…まだDTはバレてないっ!!)
カ「フン…特別に教えてやろう…俺は自由と孤独を愛する、言うなれば人生のギャンブラー!さぁ、賽は投げられた…これからは2人でまだ見ぬ明日を」
主「気持ち悪い」
カ「は、はい…」
カ(なんか急に態度冷たくない!?)
主「もう、毎日ずっとミウを探してくれてたんでしょ?服の汚れ具合を見たらすぐわかったんだから…。毎日どろんこだったから、働いてないのくらいすぐバレちゃうよ?」