第7章 デート編 部屋と長男とゾンビ
電話を切り部屋に戻ると、弟たちが一斉に顔をこちらへ向けてきた。
お「ん?なんだよ、みんな?」
ト「なんだよじゃないでしょもーっ!朝からあてられちゃったな〜!」
カ「徹夜で工場から逃げ出したというのに、ずいぶんと元気だな…。守るべきものがあると、人間こうも変わるものなのか…」
チ「声が大きくて全部筒抜けだよ!聞いているこっちが恥ずかしくてケツ毛燃えるわっ!」
一「……ねむい」
十「一松にーさんおやすみー!」
みんなパジャマに着替え、布団を敷いているところだった。
一松は猫のように丸まり、今にも寝そうになっている。
お「なに?お前ら今から寝ちゃうの?」
チ「この数日間、ろくに眠れなかったからね。おそ松兄さんは寝ないの?彼女に会うの明日だろ?」
お「実は…俺はちょっとやらなければいけないことが出来てしまったのだ!」
ト「ふーん。あ、そこシーツ敷いてないから一松兄さんいったんこっち来てー」
十「どぅーーーんっ!!わっせわっせわっせわっせ!!」
チ「十四松!早速布団で泳ぐなよ。シーツがヨレる」
お「あれ?軽くスルーされちゃったよこれ…」
お(なにこの疎外感!?電話の後からお前らなんか冷たくね!?おにいちゃん寂しいんだけど!?)
お「ちぇ、じゃあ勝手に借りるからなー」
まぁいいかと、俺は寝る準備をしている弟たちを横目に部屋中のAVを漁りだした。
・・・