第2章 私の元気の源..
「ちゃんと木兎君って付き合ってるの?」
『違うよ、幼馴染なだけ』
入学当初からずっと一緒だった私達は注目の的だった
この返しも入学してから何回したんだろう
きっと木兎も同じ事聞かれてるのかな?
そんな事をを考えながら木兎から借りたテーピングを指に巻いた
木兎「聞いてくれよー」
『どうしたの?』
“俺のクラスの女子がさー”と会話を始める木兎
最近妙にその女子の話が多い。
自然と胸がチクリと痛んだ
話の内容は告白するとしたらメールか電話もしくは直接かとなんとも学生らしい会話の内容だった
木兎「女子の意見として!どう?」
『私の意見なんか為にならないよ』
木兎「んな事ねぇよ!お前は俺の事何でも知ってる唯一の存在だから」
遠まわしに言ってもわかる
その子の事好きなんだなって
きっと私より女の子らしい子なんだろうな
『木兎はその子の事好きなの?』
木兎「は・・!!その、なんというかっ」
『わかりやすいな~・・その子の事知らないけど、私だったら回りくどい事は嫌い』
木兎「そうか・・・それが出来たら苦労しないんだけどな」
『へ?なんか言った?』
木兎「なんでもない!サンキューな!!」
私の頭を撫でて教室を出て行くと嵐が去ったような空間に寂しさを感じた