第2章 私の元気の源..
木兎「ヘーイ!!!!バレーしようぜ!!」
『あのさ、もう受験だよ?高校決まるまで我慢しなよ』
中学校3年の時、女子バレーボール全国大会で優勝し、セッター賞をもらった
木兎自身も優勝には届かなかったがWSとして限りなく上位の選手になっていたのは確かだった
自身の部屋で黙々と勉強する中、木兎はおでこにシャーペンを乗せて遊んでいた
木兎「そういえばは高校どこ行くの?」
『梟谷学園、私立だけどバレーも強いしなんせ制服が可愛いから』
高校は梟谷
そう決めていた私に木兎は絶叫した
木兎「梟谷って勉強出来なきゃまずいじゃんか・・・俺もちゃんと勉強しなくちゃな」
『え?』
木兎「だってと一緒じゃなきゃつまんねーし!!それには俺から離れる事は許しません!!」
『なにいってんのさ』
木兎「は俺の大事な人だから!!」
『・・・なにそれ』
昔からそうだ
事あるごとに“俺から離れるな!”とか“傍にいるから”とか
私は物心付いた時から木兎の事が好きだから変な期待をしてしまう
きっと彼はただ単に“トスが上手いから”“幼馴染で良き理解者”
そんな感じで言ってるんだと思う
淡い期待なんかするもんじゃない
今こうして一緒に居れることを嬉しいと思わないと
そんな事を思い勉強を再開した
さらりと木兎のプリントに赤ペンを入れた
『ねぇ光太郎、この数式間違えてる』
木兎「えっっ」
『一緒の高校行くんでしょ』
憎たらしく笑ってやると木兎は席から立ち上がり手を頭上に上げた
木兎「うおお!!!やるぞー!!」
『煩いよ笑』
こうして晴れて一緒の高校に入れた私たちはバレー部へ入部した