第9章 ギラン
「ダリューンはどこにいきたい?」
「俺か?どこでもいいのだが‥」
するとギーヴは里奈をひっぱり歩き出した
「待てギーヴ」
「ギーヴどこにいくの?」
ギーヴは何もいわない
「どうぞ」
そこはステージのようだ
「え?」
「あなたの歌がききたい」
「‥わかったよギーヴ」
里奈はステージに立ち歌い出した
「ダリューン卿‥俺は里奈殿を譲る気はないぞ?」
「‥そうか」
「なぜ強引にでもいかぬのだ!好きなのだろ?」
「俺だって好きだ」
「ダリューン卿と里奈殿は両想い‥告白すればいいではないか」
だがダリューンは首を振った
「ならギーヴお前はどうなる‥里奈は優しいやつだ。お前を傷つけたくないと言うかもしれぬ」