第3章 光と闇
あれから小一時間。
の点滴が終わり、
なんとか動かせる状態になった。
一松からそう言われたカラ松は、
彼女をゲストルームへと運び、ベッドの上に寝かせる。
彼女の体に巻かれた包帯達が、なんとも痛々しい。
体に付着していた血も、一松の手によって綺麗にされていた。
チャイナドレスも着替えさせられてるのからして、
彼女の裸体を、一松が見たのだと思うと、
何故だかフツフツと怒りが湧いてきた。
「何なんだろうな・・・・・この感情は。
早く目を覚ましてくれないかな。」
カラ松は彼女が覚醒する迄、自分が世話をしよう。
そう心に決めた。
誰にも触らせたく無かった。
カラ松の正直な気持ちである。
「早く目を開けてくれ、そして声を聞かせて欲しい・・・・・。」
カラ松はそう言い、血の気が引き
少し白いの唇に、そっと自分の唇を押し当てた。
無防備な女性にしていい事ではなかったな・・・・・
そう思い、
の手を握り締めながら、意識ないに、
カラ松は思いを馳せた・・・・・
彼女の意識が戻ったら、
自分が護ろう、そしてこの胸の内を伝えようと。
例え、兄弟達を敵に回しても。
「まずは、おそ松達に言わないとな。」
カラ松はそう覚悟を決めた。