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焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第2章  静かなる闇


ファミリー達のそんな会話が交わされてる頃。
は一松の研究室で横たわっていた。

やはり怪我は相当激しく

「やっぱり、頭部が一番酷いなぁ、
まぁ・・・・・やる事はやったし、あとはこの人次第かな。」

一松は溜息をついた。

「太腿に着いてた装具は、後でチョロ松兄さんに渡そ・・・・・。」

とりあえず装具とチャイナドレスとその他の衣類は、
全て研究室のロッカーに仕舞って置くことにした。

は、患者用の真っ白な服を着せられ
頭部と左腕、右脚首に包帯を巻かれ、
点滴の管が上に伸びている。

頭部の傷は激しかったものの、
命に別状はなかったみたいだ。

「何で、止め刺さなかったんだろ。
生死くらい確認しない、フツー・・・・・
ま、僕が詮索しても意味ないけど。
どう見ても、一般人には見えない体つきだよね・・・・・、
綺麗だけどね・・・・・ヒヒッ。」

まるで良いものを見られて満足かのように、
一松は笑った。



あれから一時間、
一松は彼女の事を報告すべく、研究室から出て行った。


「・・・・・カラ松、彼女の治療終わったよ。」

一松が周りを見回すと、PCに向っているチョロ松、
冷たい瞳でカラ松を見ているおそ松。

そして、おそ松と向き合ってソファーに座って居るカラ松が見えた。

カラ松は一松の声を聞き、すぐに一松の元に駆け寄る。

「彼女は、無事なのか!?」

カラ松は一松の両肩を掴み揺さぶりながら聞く。

「ちょっとカラ松、やめてくんない?
喋るもんも喋れない・・・・・。」

ガクガクと体をカラ松に揺さぶられ、
一松は不満そうだ。

「っ・・・・・、悪い一松。
それで彼女は無事なのか?」

一松から手を離し、もう一度聞き直す。

一松はやれやれといった顔で、

「とりあえず無事・・・・・、頭部の損傷が気になるけど、
後はあの人が目さめんの待つだけ。」

と、カラ松に伝えた。

「良かった・・・・・、ありがとう一松。
礼を言う。」

「何でカラ松にお礼さんなきゃいけないわけ?
彼女でもあるまいし・・・・・。」

ハァ・・・・・と一松から溜息が出た。

「じゃ、カラ松。
あの人動かせる様になったら、ゲストルーム運んでよね。
研究の邪魔になる訳じゃないけど・・・・・。」

「分かった・・・・・。」

カラ松は、そう答えるのが精一杯だった。
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