• テキストサイズ

焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第4章 外の世界も闇


は困っていた。
カラ松と出掛ける為の洋服が決まらないからだ。

元々、着替えなど持ってるわけがないのだが、

こっそり治療中にでも、の採寸を図ったのだろうか、
一松が何着か着替えを用意してくれていた。
カラ松から、一松は野良猫の世話をよくしていると聞いていたので、
本当は優しく、世話好きなのだろうと、
は感謝していた。

はその中から一枚、シンプルな
ピンクのワンピースを身に着けた。
髪の毛も綺麗に梳かし、ゲストルームを出て
カラ松の待って居るであろう、広間へと向かった。

『カラ松さん、お待たせしました。』

は、広間で煙草を吸っている
カラ松に声をかけた。

「いや、大丈夫だ。とても似合っている
そのワンピース。」

カラ松は、煙草を消しながらに返事をした。

は微笑みながら

『ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。』

と、カラ松に言った。

「それじゃあ、行こうか、
車を出すから、付いてきてくれ。
それと、こちらこそよろしく。」

カラ松の顔が、心做しか赤い気がした。

外に出て、地下駐車場へ向かう。
おそ松が真っ赤なスポーツカーの新車を用意していた。
キーでロックを解除して、
を助手席へエスコートする。

『高そう・・・・・失礼します。』

そう言っては助手席に乗り込んだ。
助手席のドアを締め、カラ松も運転席へと乗り込む。

「シートベルトしたか?」

『あ、はい大丈夫です。』

「なら、出るぞ。
車酔いでもしたら言ってくれ。」

カラ松は笑いながら、エンジンをかけ
ゆっくりと走り出した。

地下駐車場を上り、車はやがて
大通りへと出た。

スポーツカーなので、確かにエンジン音も煩い方だったし
車高も低かったので揺れたりしたが、
カラ松の運転は上手く、
が車酔いする気配はなさそうだった。

「今日は化粧品と、洋服の類を揃えよう。
デパートで大丈夫か?
それとも、ブランドの店を回るか?」

カラ松は前を向いたままに尋ねる。

『デパートがいいです。』

「金の心配ならするなよ。」

『デパートにして下さい・・・・・。』

はブランドと言う言葉に、
何故か少し嫌悪感を抱いた。

/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp