• テキストサイズ

焔に立つ 【おそ松さん×黒子のバスケ 】

第3章 光と闇


「おい、カラ松、一松。
彼女目を覚ましたんだろ?
どんな感じ?」

おそ松が煙草を燻らせながら尋ねる。

他のみんなもそうだ。
なんだか、ソワソワして落ち着きがない。

いつも、大口開けっぱなしの十四松でさえ、
ゲストルームから出てきた2人を真剣な表情で見ていた。


「あー、簡単に言うと、
彼女の名前はさん。
苗字不明、年齢不詳って感じかな。」

「なんだよそれ一松・・・・・。」

チョロ松が呆れ顔で言う。

「わかりやすく言えば、健忘症。
もっとわかりやすく言えば、
記憶喪失かな・・・・・。
ま、日常生活には問題なさそうだけどね。」

「それマジなの、一松・・・・・。」

おそ松の怪訝そうな声が聞こえる。

「嘘ついてる様子もなかったし、確定でいいと思うよ。
しばらく静養してもらうつもり・・・・・。」

「俺からも頼む、一松の言う通りに静養させてやってはくれないか?」

「ふーん、
ま、一松とカラ松がそう言うんなら仕方が無いか・・・・・。」

煙草の灰を、灰皿に叩きながら、
ボスである、おそ松の許可が下りた。

「一松、そのちゃんは、
全治どんくらい?
あ、記憶じゃないよ。身体ね。」

「幸い、骨折なんかはなかったから、
あと一週間もすれば、外に出れるくらいは回復してるよ。」

「・・・・・そっか。」

何か考え付いたかのように、一松の話を聞いて、
おそ松はまた煙草を取り出し火をつけた。

「弟達聞いてくれ。
しばらくハードな仕事は休みな。
特にトド松と十四松。
お前らの事だぜ。」

おそ松はトド松と十四松を見やり、
ニャっと笑った。

「ハイはーい!
僕、僕は大丈夫ッス!?
おそ松兄さんの言う通りしマッスル!」

「えーっ、僕までぇ?
おそ松兄さんの命令じゃ仕方が無いけど・・・・・」

十四松はともかく、トド松はあまり納得がいかないようだった。


/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp