第12章 嵐 ルーム
~ 二宮side ~
車を走らせ 、家に帰る 。
ここは 、俺達の家 。
今日1番早いのは俺かな ...
玄関の扉を開け 、誰もいない家の電気をつける 。
みんな帰ってくるのはわかってるけど 、この広い家で1人は 寂しい 。
耐えきれず 、TVの電源を入れると 、画面に映ったのは スーツを着た真面目な翔ちゃん 。
... 月曜日か ...
早く帰ってこないかな ...
そんな事を考えていると 、疲れもあるのか眠気が襲い 、いつの間にかソファで 深い眠りに落ちていた 。
ガチャリ と玄関が開く音 ...
気怠い身体を起こし 、音がする方を向く 。
あ ... 大野さんだ ...
「 おかえり 」
大「 んふふ 、まだ起きてたの ~ ? 」
あれ 、酔ってる ...
あぁ ... 今日はドラマの打ち上げだっけ ... ?
「 大野さん ... 、酔ってるでしょ ... 」
大「 酔ってないよおぉ 」
はい 、完璧酔ってますよ 。
俺に反論しながらも フラフラの大野さん 。
渋々立ち上がり 身体を支える 。
... が 、支えきれずに2人でソファへなだれ込む 。
「 わ っ!」
大野さんが俺に覆い被さる形 ...
やばい ... 、この人 ... 酔うとキス魔になるんだ ...
と思った時には既に遅く 、唇を塞がれていた 。
「 ん っ 、んん ... 、んんぅ ... っ 」
胸を押して抵抗すると 、唇が離れる 。
「 はぁ っ ... 、酒くさいよ ... バカ ... っ 」
大「 かずぅ 、もぉいいよね ... ? 」
「 はぁ ? ダメに決まってるっ ... んん っ ... 」
言い終わる前に再び唇が塞がれる 。
ちゃっかり手首まで掴まれ 、抵抗もできない 。
「 ん ... 、ふ ... んん ... っ 」
その時 、
相「 何 ... してんの ... ? 」
大野さんの唇が離れる 。
身体を起こすと 、扉の所に相葉さんが立っていた 。
「 あ っ 、ちがう 、これは ... えっと ... 」
必死の説得も多分意味がない 。
大野さんはまだ俺に跨ったまま ...
手首も 大野さんにしっかり掴まれている 。
相「 1人だけずるいじゃん ... 」
近付いてくる相葉さんに 唇を奪われた 。