第11章 櫻井 ルーム 3
~ 櫻井side ~
『 ... ちゃん っ 、しょーちゃん っ 』
遠くから聞こえる 愛しい人の声 ...
薄ら目を開けると 、目の前に恋人の顔
「 うわ っ!」
相「 もー っ 、しょーちゃん!何回も呼んでるのに!」
何か怒ってるし ...
相「 どーするの!土砂降りだよ ? 」
あ ... そうだ 、今日は2人で出掛ける予定だったんだ ...
窓の外を見る 。
外は土砂降り 、風も強そうだ 。
これじゃ ちょっと無理かな ...
相「 楽しみにしてたのに~ ... 」
俺が横になるベッドに座り込み 、駄々をこねる雅紀 。
そうだよな ... 、忙しくて何処にも行けてなかったしな ...
そこで 閃いてしまう 。
「 ... じゃあさ ... 、出掛けるよりもタノシイコト ... しよっか ? 」
上半身だけ起き上がり 、雅紀の顔を覗き込む 。
雅紀は 不思議そうな顔をしながらも 、快諾 。
相「 楽しい事 ... ? え っ 、何 ? する!」
流石だよ ... 、単純って言うか 、素直って言うか ...
「 じゃあ ... 、まず ベッドに横になって ... 」
もぞもぞと動き 、雅紀が横になる 。
「 で 、目閉じて ... 」
ゆっくりと雅紀の瞼が閉じられる 。
... 綺麗な顔してんな ...
そっと唇を重ねる 。
相「 んぅ っ !?」
唇を離すと 、訳がわからないという顔の雅紀 。
「 ほら 、愉しいでしょ ... ? 」
頬に手を添え 、再び唇を重ねる 。
次は 深く 、雅紀を味わうようなキス ...
相「 ん ... っ 、んふ ... 、ふぁ っ ... 」
水音と共にあがる甘い声 ...
... もっと聴きたい ...
更に舌を絡ませ 、頬に添えた手を 下にずらしていく 。
首筋から 胸へ ... そして腰を撫でる 。
雅紀も 身体を捩って反応する 。
相「 んん ... 、ん ... ぅ ... 」
唇を離すと 、瞳を潤ませた紅潮させた顔 ...
相「 はぁ っ ... 、しょ ... ちゃ ... 」
そんな顔で見られたら ... 抑えが効かなくなる っ ...