第9章 二宮 ルーム 2
~ 二宮side ~
収録終わりの楽屋 。
募る苛立ち 。
さっきから俺の目に映るのは 、翔さんと楽しそうに喋る恋人の姿 ... 。
この俺が ... 嫉妬 ... ?
... そんな訳ない っ ...
スマホを取り出し 気を紛らわせようとするが 、そっちが気になって仕方がない 。
櫻「 じゃ 、俺お先ー ♪」
そう言って翔さんは 俺の気持ちとは裏腹に 、爽やかな笑顔を残して帰っていった 。
じろりと恋人を睨む 。
相「 んもー 、なぁに怖い顔してるの ? 」
「 ... 別に ... 」
翔さんと話して欲しくない 。
俺の事だけ見て欲しい 。
俺のキャラからは想像も出来ない気持ちが次々と溢れてくる 。
相「 ほら 、2人も帰るっぽいから 行こ ? 」
Jと大野さんが帰る準備をしていた 。
相「 んじゃお先ー っ 」
2人で楽屋を出る 。
相「 ねぇ にの っ 、今日行っていい ? 」
「 ... いいですけど ... 」
気付いていない相葉さんと 、あんな事で嫉妬している自分に腹が立っていた 。
相「 ほら 、車乗って!」
助手席に乗り込むと 、相葉さんが口を開く 。
相「 ごめんね ... ? 翔ちゃんと話してるとこ 、見たくなかったんでしょ ... ? 」
「 え ... 」
気づいてたの ... ?
「 そんな訳ないでしょ っ ... 」
急に恥ずかしくなって 窓の外を眺めた 。
相「 俺 、わかるよ 。かずが俺以外のヤツと話してるとこ 、あんまり見たくない ... 。... まぁ 、しょうがないんだけどさ ... ? 」
「 俺だけじゃなかったんだ ... 」
初めて聞いた 相葉さんの気持ちに 、俺の気持ちも軽くなった 。
「 ばか 。嫉妬させるんじゃないよ ... 」
相「 ふふ 、ごめん 」
苛立っていた気持ちが落ち着いた所で 、俺の家に着く 。
相「 これからの時間は 、2人のものだからね ... ? 」
嬉しくて 、堪らず相葉さんの唇を奪った 。
相「 ん ... っ 」
唇を離すと 、ポカンとした顔の相葉さん 。
「 ふふ っ 、なんすか その顔 ... (笑) 」
今日は とびきり優しくしてあげよう ...