第38章 大野 ルーム 7
~ 大野side ~
あんな表情で 、『 もっとして 』なんて言われたら 、壊れるまで抱き潰したくなるだろ ... ?
もし壊れたって 、俺が死ぬまで責任取ってやるから 。
何度果てたか忘れかけたとき 、かずが遂に記憶を失ってしまった 。
力なくベッドに倒れ込んだかずの隣に 、俺も寝転んだ 。
目が覚めたのは次の日の昼 。
「 ん ... っ 、痛て ... 」
昨日激しくしすぎたせいで 、腰が砕けそうだ 。
ゆっくり起き上がると 、隣でかずも目を覚ます 。
二「 お ... のさん ... ? 」
「 ごめん ... 、身体大丈夫か ... ? 」
心配して顔を覗き込むと 、かずが柔らかく微笑む 。
二「 ふふ 、ほんとに壊れるかと思った ... 。身体痛いよ ... (笑) 」
昨日の激しさとは逆に 、ほのぼのとした雰囲気 ...
でも俺達の身体は 、どちらのものともわからない白濁で汚れていた 。
「 立てる ? 風呂行こう 」
まだあまり力の入っていないかずの身体を起こし 、抱えたまま風呂へ向かう 。
お互いの身体にシャワーを当て 、白濁を落としていく 。
綺麗になった身体で 、リビングに行き 、ソファに並んで座る 。
2人の身体からは 、同じ石鹸 、同じシャンプーの香り ...
まだしっとりと濡れている髪 、そして 少し火照った顔 。
「 ねぇ ... 、またしたくなっちゃった 」
二「 今綺麗にしたばっかりじゃん ... っ 」
「 そしたら もう一回風呂入ればいいの ... 」
適当な説得をしながら 石鹸の香りがするかずの首筋に 、顔を埋めた 。
« The END »