第5章 大野 ルーム
~ 大野side ~
車に揺られ 、俺の家に向かう 。
運転席をチラッと見ると 、まっすぐ前を見て運転する 、俺の愛しい人 ... 。
心地良い揺れに 次第に瞼が降りる 。
暫くして ...
相「 おーちゃん 、おーちゃーん!」
身体を揺すられ 、微かに目を開けると 、俺を揺する雅紀と目が合った 。
相「 やっと起きた ... 。家 、着いたよ ?」
「 ん ... 、 んぅ~ っ 」
適当に返事をし 、思いっきり伸びる 。
相「 ふふ 、行くよ ? 」
助手席の俺を降ろし 、手を繋いで部屋に向かう 。
俺の鞄から 鍵を取り出し扉を開ける 。
2人で部屋に入り 、適当に食事を済ませ 、酒を酌み交わす 。
そんな時間が俺にとっての幸せ ... 。
相「 おーちゃん 、風呂行ってきなよ ? 」
「 やぁだ 、雅紀と行くー っ 」
酒が回ってきて 、そんな甘えた事を言ってしまう 。
相「 もー 、こんなに酔ってるなら風呂危ないから 一緒に入る ? 」
「 入る ♡ 」
2人で風呂に入る 。雅紀が俺の身体を優しく洗ってくれた 。
風呂から上がり 、ベッドで他愛もない話をする 。
すっかり眠くなってしまう俺 。
うとうとする俺を見て 、
相「 おーちゃん 、寝てもいーよ ? 」
「 ん ... やだ ... 、時間が勿体ない ... 」
そう 、2人で会えたのは 、今日が5日振り 。
もっと雅紀との時間を 大切にしたい ... 。
... と思ったが 、睡眠欲には到底勝てず 、雅紀の隣で寝息を立て 、夢の中へ ... 。
そんな俺を見て 優しい笑みを零す雅紀が 、俺の額に優しくキスを落とし 、
相「 くっそ ... 。我慢 ... できるかな ... 」
そう漏らした事には 、気が付かなかった ... 。