第30章 相葉 ルーム 6
~ 櫻井side ~
今日はVS嵐 放送300回目 。そして 、俺たち嵐がデビューして17年 。
天「 視聴者が選んだ 名場面 1位は ー 」
キッキングスナイパーの台の上で 5人並んでVTRを観る 。
1位のVTRは 、何と俺と雅紀のキスシーン ( ノリ ) だった 。
お客さんの歓声 、隣を見ると ちょっと恥ずかしそうな雅紀 。
反対側には 呆れ顔の他のメンバー 。
い 、いや 、あれは別にしたくてした訳じゃないし!
ツッチーが 言うから っ!
って 、何で俺こんなに言い訳してんだ ... ?
そんな動揺のせいで 、キッキングスナイパーは 見事に惨敗 。
嵐チームが負ける 、俺たちらしい 記念の回になった 。
収録も終わり 、楽屋へ戻る 。
二「 いやぁ 、まさかアレが1位だなんてね 」
松「 視聴者は あーゆーの求めてんだよ 、翔さん (笑) 」
「 いや ... 、男同士だよ ... ? 」
そう 、男同士なのに ...
相「 ねーね!スイーツ買ってきたけど 食べるー ? 」
雅紀は 気にしてないのかな ...
みんながわらわらと雅紀の方に集まる中 、にのが俺の傍に寄ってきた 。
二「 改めて意識しちゃった ? 」
「 な っ ... !」
妖しく微笑むと 、雅紀の方へ行ってしまった 。
にのは やっぱり何でもお見通しなのか ...
相「 翔ちゃんはー ? 」
「 え 、あ 、いる!」
おいおい 、このタイミングで ...
スイーツ越しに見えるのは 、2人でコソコソ話し合い 、ニヤニヤしてるにのと潤 。
相「 ... 翔ちゃんどしたの ? なんか変じゃない ? 」
何でこういう時だけ鋭いんだよ 、お前は!
「 や 、別に ... 」
今日は早く寝て 、こんなのとっとと忘れよう ...
「 じゃ 、俺お先ね 」
大「 んふふ 、お疲れ様 ~ ♪ 」
全「 お疲れー 」
そんなみんなの声を背に 、俺は早々と楽屋を出た 。