第1章 櫻井 ルーム
~ 櫻井side ~
目が覚め 、いつもよりもなぜか重い身体を起こす 。
ふとベッドの端を見ると 、智くんが寝ている 。
何で ... ? 確か昨日は ... 、
仕事が終わって 家に帰ろうとしたら 、智くんから電話が来て 、「 松潤と呑んでるから翔ちゃんもおいで ♪ 」 って言われて ...
だめだ ... 、その後全然覚えてない ... 。
大「 ん ... しょおちゃん ... ? 」
智くんが起き上がり 、眠そうな目を擦りながら俺を見る 。
「 え っ ... と ... 、何でいるの ... ?」
大「 何で ... 、かぁ ... 。覚えてない ? 翔ちゃんが家に誘ったんだよ ? 」
俺が ... 誘った ... ?
未だ起ききっていない頭を フル回転させる 。
大「 てか 、翔ちゃん服着なよ 。」
え ... ?
自分の身体を見て驚愕する 。
何も 着てない ... 。
慌てて布団で 身体を隠す 。
って智くんも 上着てないし ... 。
大「 んふふ 、今更隠したって遅いよ ? 昨日たくさん見たんだから 。」
どーゆーことでしょう ... ?
智くんが立ち上がり 、脱ぎ捨ててあった俺の服を取り 、渡してくれた 。
「 あり がと ... 。」
受け取り 、智くんを見上げた時 、首に痣を見つけた 。
「 智くん ... 、首 どしたの ... ? 」
智くんが 苦笑いしながら
大「 ほんとに覚えてないんだね ... ? これ 、翔ちゃんがつけたんだよ ?」
俺がつけた って ... ?
「 え ... あ 、ごめん ... 」
何がなんだかわからないけど 、とりあえず謝ってみる 。 すると智くんは 妖艶な笑みを浮かべ 、俺に抱きついてきた 。
大「 俺も つけていい ?」
何 ... 言ってんのこの人 ... 。
やめろ って言う前に 俺の首筋に 吸い付いてきた 。
「 え っ 、智く っ ... んん っ 」
嫌な筈なのに 俺の身体は反応してしまう 。
大「 これで お互い様 ♪ てか 翔ちゃん 、時間大丈夫なの ? 」
時計を見て 、嫌な汗が流れる 。
今日 収録だ ... 。
急いで着替え 、智くんを残し家を出た 。
その日の収録に集中できなかったのは 、言うまでもない 。