第17章 大野 ルーム 4
~ 大野side ~
二「 解いて ... よ っ ... 、お ... のさん っ 」
そう口にするのは 、俺の使っているネクタイで目隠しをされ 、ガムテープで手をベッドに縛られて動けない 全裸のかず 。
俺はその光景を 酒を煽りながら見ていた 。
二「 ねぇ ... っ 、何でも ... するからぁ っ 」
ふふ ... 、何でも ねぇ ...
「 ほんとに何でもするんだ ... ? 」
そう言いながらかずに近付いた 。
俺の気配を感じたのか 、僅かに肩を震わせた 。
二「 ずっとこんなの ... 嫌だ っ ... 」
まぁ そうだろうな ... 、ずっとこのままだったんだから ...
「 ... じゃあ もっと乱れた姿 ... 俺に見せてよ ... 」
そっとネクタイを解いた 。
二「 ... え ... ? 」
「 何でもするって ... 言ったよね ... ? 」
かずの目は 、完全に怯えきっている 。
「 わかんない ? もっとお前が乱れた姿が見たいって言ってんの ... 」
その為に用意しておいた 媚薬 ...
「 もっとお前が気持ちよくなれる薬 ... 」
二「 や っ ... 、やだよ っ 、怖い ... っ 」
「 じゃあさっきのは 嘘ってこと ... ? 」
嫌だ なんて言ったって 、俺には効かねぇよ ... ?
媚薬をグラスの酒に溶かした 。
「 ほら 、こっち向け ... 」
かずの顎に手を添え 、こちらを向かせた 。
二「 ん っ 、や ... 」
必死に抵抗しているが 、逆にそれが俺を唆るの 、わかんないかな ... ?
グラスの酒 ... いや 、媚薬をグイッと煽り 、かずの唇を塞いで口内に無理矢理流し込む 。
二「 んぅ っ ... 、んん ... ふ ... ぅ っ 」
ゴクリと喉が鳴り 、それを飲み干したのを確認した 。
これの効き目が ... 、10分後ね ... ?
それまで放置だ ...
俺はベッドに横たわって動けないかずを尻目に 、寝室を出てリビングへ向かった 。
二「 お ... の さん っ 、やだ ... っ 、置いてかないで ... っ 」
そんな声にも振り向くことはしなかった 。