第14章 大野 ルーム 3
~ 大野side ~
ドラマの撮影も佳境に入り 、だんだんと忙しくなる 。
最近は 恋人とも会える時間が取れない 。
でも今日は凄く会いたい気分 ...
疲れを癒して欲しい ...
いや 、俺を満たして欲しい ...
撮影の合間に 、恋人にメッセージを入れる 。
『 今日 会える ? 』
数分と待たずに メッセージが返ってくる 。
『 ごめん 、今日は仕事 』
... だよな ... 、あいつも忙しいもんな ...
少しモヤモヤした気持ちを抱えながら撮影を再開した 。
「 お疲れ様でーす 」
今日の撮影は何とか終わり 、楽屋へ戻る 。
... あれ 、電気ついてる ... スタッフかな ...
そう思いながら扉を開けると 、正面のソファには 、俺の恋人 ...
相「 あ!お疲れ様 ♪」
「 え っ!? え ... 、今日仕事じゃ ... 」
相「 んふふ 、ウソだよ~ ♪
ビックリさせようと思ってさ ♪」
いや 、確かにビックリしたけど ...
「 会えるなら言ってよ ... 」
相「 だって おーちゃん 会えるなんて言ったら 、撮影中ニヤニヤしちゃうでしょ ? 」
... 否めない ...
相「 ほら 、お家帰ろ ? 」
ソファから立ち上がり 、俺の前に手を差し出した 。
「 うん ...! あ 、荷物 ... 」
ソファに置いてあった荷物を取りに行こうと歩きだした 。
が 、雅紀に腕をグイッと引かれ 、唇が重なる 。
「 んん っ ... 、なに ... す んの ... 」
相「 ごめん 、我慢できなかった ... 」
それは 、俺も同じ ...
「 ほら ... 、帰るんでしょ ? 続きはお家でしようね ... ? 」
相「 帰るんでしょ って 、俺が運転するんだろ!」
「 んふふ 、そうとも言う ♪」
手を繋ぎ 、雅紀の車へ向かった 。
エンジンをかけ 、車を走らせる 。
... キス ... されるかな って思った ...
期待してたのかな ...
いや 、俺が キスしたかったんだ ...
「 ねぇ 、まあ ... 」
雅紀の太股に手を置いた 。
相「 ちょ っ ... 、危ないでしょ ... っ 」
... だって ... 、我慢できない っ ...