第58章 過去の時間(殺せんせーversion)
「……はい先生。今鉄骨切断しますね」
「ああ、私は丸腰で潜入しなきゃならなかったしね。」
「……だよね」
私の後ろに数十人もの男たちが銃を持って取り囲む……。
「……何……?」
「これで……「死神」の名声と技術は僕だけのものだ。……それだけじゃない。先生だって持ってない変装技術も……最近身につけた。」
弟子はマスクをズルととり振り向く
「さよなら先生。見えてなかったね。僕の顔」
この若者は……とある仕事を終えた時に弟子入りを志願してきた
相当な才能があったので拾って育てた
力に憧れる男だった
だから望み通りの力を授けて来た
忠誠心を植えつけるよう……
絶対的な力の差も見せつけてきた
利益と畏怖を存分に与えた
裏切る要素は無かったはずだ。