第57章 正体の時間(2)
「…知ってるよ茅野。2年の3月…2週間ぽっちの付き合いだったけど熱心ですごく良い先生だった。」
私はあぐりんの授業は受けていないからわからないけど……あぐりんは、良い人だったよ。
「そんな雪村先生を、殺せんせーはいきなり殺すかな?そういう酷い事…俺等の前で1度もやった事ないじゃん!」
……杉野……あんたは見てもいないし、このタコの過去を知らないから言えるんだよ。そんなこと。
「…ね、話だけでも聞いてあげてよカエデちゃん」
「停学中の俺ん家まで訪ねるような先生だったよ…けどさ本当にこれでいいの?今、茅野ちゃんがやってる事が…殺し屋として最適解だとは俺には思えない。」