第56章 正体の時間
「結衣!!」
「結衣!渚!!」
「大丈夫?結衣?」
「平気だよ。カルマ……。」
「渚。立てるか?」
「うん。なんとか……。」
やっぱり、カエデ……あんた……『あかりん』だったのね……。
でも、私はまだバレるわけにはいかないの……
私は、カルマに、渚は杉野君に支えてもらいながら、外にでた。
「しくじっちゃったものは仕方ない。切り替えなきゃ……。明日また殺るよ殺せんせー……場所は直前に連絡する。触手を合わせて確信したよ。必ず殺れる。今の私なら。」
カエデは、触手を使いその場から去っていく