第49章 渚の時間(2)
「あー、カルマ~?鞄忘れたから取りに行ってた~。あー、はーい。」
「んじゃ、カルマが迎えに来てくれるみたいだから~。じゃーね!渚!せんせー!あ!さっきの渚、格好良かったよ~。」
と言い、結衣は、帰っていった。
明日お礼言わないとな……
「堂々と3月までに殺す宣言しちゃいましたね。もう後には引けませんねぇ。クスクスクス」
と殺せんせーが小声で話してきた。
「う……わかってるよ」
「それと!麻痺が浅い。まだその技 完璧とは言えませんよ」
「さて、お母さん。確かにまだ渚君は未熟です。だけど温かく見守ってあげて下さい。決してあなたを裏切っているわけじゃない。誰もが通る巣立ちの準備を始めただけです。」
母さんはその場に倒れた。
「…緊張が解けて気を失ってしまったようです。先生がお母さんの車で送りましょう」
「…うん」