第49章 渚の時間(2)
「ひっ」
母さん……怯えてる。殺し屋……油断してる。母さん あなたの顔色を窺う生活は……僕の中のある才能を伸ばしてくれた。母さんが望むような才能じゃないけど、この才能のおかげで……僕はE組で皆の役に立てている。君の人生の1周目は……この教室から始まってるんです。
「結衣……」
「OK。」
僕達は、男にゆっくりと近づく……
「……母さん。僕は今このクラスで…全力で挑戦をしています。卒業までに……結果を出します。成功したら……髪を切ります。
育ててくれたお金は全部返します。それでも許してもらえなければ………………
………………母さんからも 卒業します」
パアァン
僕は男に拍手を打つと男は気絶し倒れ、
結衣が、男のお腹を思いきり殴った。
だから、当分は目を覚まさないだろう。
「!!?」
産んで育ててくれただけで……すっごい感謝してる。……贅沢かもしれないけど……
ただ我が子がこの世に生まれて、そこそこ無事に育っただけで喜んでくれたら、全てが丸く収まるのに
「な……何なのこいつ。何したのよ 渚!!」
「たまにこの辺は不良の類が遊び場にしてる。夜間は近付かない事をお勧めしますよ?」
殺せんせーは消火器で燃え広がった炬火の炎を消す。