第49章 渚の時間(2)
「……キーキーうるせぇよ クソババア。ドラマの時間が来ちゃうじゃねぇか?」
「なっ……だ、誰よアンタ!!邪魔しな……キャッ」
男は母さんをムチで脅している。
「鞭……!?この殺気、殺し屋……!!」
「まずいよ。渚……。」
確かに……殺せんせーのことは国家機密で……誰にも言えない。
僕達が殺し屋何てもってのほかだ。結衣の両親は都合上知っているみたいだけど……。まぁ、警察に協力している組の……人たちだもんね……。
「邪魔なのはテメーらだ。こちとら何日もかけて下調べしてんだ。今期の水曜、10時のドラマ……必ず奴はここで見る、砲台と一緒に女同士のドロドロした感情を勉強しにな。
銃でダメならこいつの出番さ。俺の鞭の先端速度はマッハを超える。どんな武器より速く対先生物質を繰り出せる。一瞬で脳天ブチ抜いて殺してやるぜ。」
「殺すって……何!?何なの!?け 警察……」
「うるせーなー ババア……本番中に騒がれると厄介だ。生徒を殺しちゃ賞金パアだが……
ババアの方はブッ殺しても構わねぇよな?」
男はムチをふるった。