第49章 渚の時間(2)
僕は夜の野外で目が覚めた……
えっ……なんで僕、野外に!?
確か…三者面談の後家に帰ったら、母さんが不自然なほど上機嫌で、出してくれたご飯を食べたら…急に眠くなって
……母さん!!
母さんは炬火をもっている
ここは……E組!?な……何を
「……こんな場所に堕ちてから・・・アンタは血迷い始めた。私に逆らい始めた」
炬火を僕に渡す……
「燃やしなさい。この校舎を、アンタ自身で」
「なっ……何言ってんだよ 母さん!!」
「アンタの中で膨らんだ膿を消毒するの。自分の手で火をつければ、罪の意識でE組の誰にも顔向けができなくなる。退路を断ってから……復帰させて頂けるよう本校舎の先生にお願いに行くの。戻る場所が無ければこそ、誠心誠意跪いてでも頼めるはずよ」
「や、嫌だよそんな」