第49章 渚の時間(2)
「渚!!最近妙に逆らうと思ったら!!この烏間ってヅラの担任にいらない事吹き込まれたのね!!見てなさい!!すぐに私がアンタの目覚まさせてやるから!!」
母さんは教員室を出て行った。
「……殺せんせー」
「……うーむ。つい強めに言ってしまいました。しかし最も大事なのは……君自身が君の意志をはっきり言う事ですよ。」
「……!……でも 今は 1人じゃ何にも出来ないうちは……母さんの2周目でいた方が……」
「何にもできないわけがない。殺す気があれば何でも出来る。君の人生の1周目は……この教室から始まっているんです。」
僕の……一周目……。
その時、外で様子を見ていた、結衣とカルマがあることに気づいていた……。
「……ん?……この足跡…誰のだ?(コソッ)」
「わからない。誰のだろう……(コソッ)」