第47章 死神の時間(2)
壊した反動で、手首の鉄の輪取れるから、楽ちんにはずせるというわけだ。でも、手が痛い……
「「(どんな力してんだよ!!)」」
渚は、手錠をはずした手を見ている。
「どーしたの?渚君。何が見えてんの?」
「あ、いや、まだ縛られてるフリしないと…それで三村君、次は?」
あー、確かにね。見られたらヤバいしね。
「ああ、岡島監視カメラは?」
「強めの魚眼だな。忙しい時でも一目見れば部屋全体がチェックできる。それと檻の外…絶対に壊されない位置にひとつ。この2つに死角は無いけど、お前の読み通り正確に見えない場所がある。たとえばココとかな?外のカメラからは遠いし、魚眼の端は大きく歪む、モニターを見る限り魚眼補正もしてないし、盗撮するなら高い機材使わなきゃ…。」
さすが……変態……。こういうときには、役に立つのね……。
「その、見えづらい所に上手く紛れる。菅谷できるか?」
「おう」
菅原やはスプレーを皆の背中に吹き付けた。
「マジ使えるよ超体育着の暗殺迷彩!」
うん。これさ、侵入するときとかに使えそう……。こんないいものもらっちゃって私達、ラッキー♪