第46章 死神の時間
「そっか、大事にならず良かったね。それと今、プレゼントが欲しいとか言ってたね?大人にあげるにふさわしい…」
「あ、はい…」
「こんなのどう?」
「…なるほど花束かぁ」
「ものの一週間で枯れるものに数千〜数万円ブランド物のバッグより実はずっと贅沢なんだ。人の心なんて色々なのに、プレゼントなんて選び放題の現代なのに、未だに花が第一線で通用するのは何故だと思う?心じゃないんだ。色や形が、香りがそして儚さが人間の本能にピッタリとはまるからさ。」
「説得力ある!」
「「だね~。電卓持ってなきゃ名演説だけど。」」
「「(このカップルもよくハモるよ。)」」