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【文スト】不思議の国の異能少女

第18章 異世界コラボ~銀魂編~


目を覚ます。

既に畳まれた蒲団に重ねて身支度を済ませる。

「そうだ」

新八は慌ててポケットをまさぐった。

カサリ

寝る前までは無かった感触が指に伝わる。


「あ、おはよう。新八君」

「おはようございます」

「新ちゃん。ご飯運ぶの手伝って」

「あ、はい姉上」


そうして朝食を取り始めた。


「……お妙さん。調子が良くないようだね」

「え?」

太宰が箸を止めて額に手を伸ばす。


「うん……少し熱い」

「大丈夫です!これくらい!」

慌てて妙が言う。
顔が赤いのは熱だけでは無いようだが。

新八は敢えて何も云わずに食べ進める。


「無理しないで良い。昨日の今日だ。溜まっていたモノが出てきたのかもしれない」

「ご免なさい……迷惑かけてしまって」

「ふふっ。迷惑なんて思ってないよ」


笑顔で太宰が云った。


今日はお妙だけ残ることになった。


「御馳走様」

「あ、太宰さん!」

手を合わせて席を立とうとした太宰を新八が呼び止める。

「なんだい?」

再び腰を下ろした太宰に、託された手紙を取り出して渡した。

「アリスちゃんからです」

「「!?」」

新八の言葉に太宰おろか、妙まで驚く。


躊躇い無く封筒を開ける。

「……。」

直ぐに目を通してフッと笑い出す。

「アリスらしいねぇ」

「……何て書いてあるんですか?」

「気になるかい?はい」

「「え」」

何の迷いもなく渡す。


見られて困る内容じゃ……

そんな風に思っていた2人は読み始めた。

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