第18章 異世界コラボ~銀魂編~
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「相変わらず大量に買い込みますねぇ」
両手に抱えられない程の荷物を持っている太宰。
新八も手伝う程、与謝野は買い物をしている。
「だから連れてきたんだろ?それに前回は女だけで買い物に行って人拐いにあったからねェ」
「ぇえ!?人さらい!?」
新八が盛大に驚く。
「この界隈ではそんなに珍しい事では無いのだよ。マフィアが暗躍しているしね。だから独り歩きはなるべく控えてね。特にお妙さん」
笑顔でとんでもないことをサラリと云う太宰に「まあ」と驚く妙。
「まあ探偵社の敵ではないけどね」
「そうなんですか?」
ピタリ
太宰と与謝野が歩みを止めた。
「?どうかしたんで………」
周りを強面の連中に囲まれる。
「なななななっ!?」
「血気盛んな連中のようだねぇ」
「太宰、心当たりは?」
「うーん。賢治くんがこの間、のしてしまったギャングの残党じゃないですかね?この手の連中って仲間意識強いじゃないですかー」
「成る程ねェ」
「もう少し慌てた方が良いんじゃないですかね!?」
新八が敬語でツッコミを入れる。
「手前が『武装探偵社』の太宰治か」
「おや。私個人に用だったか」
ヘラッと笑って答える。
「何だい太宰。随分な交友じゃないか」
「本当ですねえ」
荷物を取り敢えず置く。
そして、男達に歩み寄った。
「初対面の筈だけど私に何か用かい?」
「俺は手前になぁ………」
男達がじわりと太宰のとの距離を詰める。
「女を取られたんだよ!」
叫び声と共に一斉に動いた。
――――
「いてててて……身体が悲鳴をあげているよ」
「太宰。アンタ意外と強かったんだねぇ」
「うふふ。元々あまり動かない派ですからねぇー知らなかったでしょ?」
殆ど無傷で与謝野の荷物を運ぶ太宰。
何事もなかったかのように話している二人を唖然とした顔をしながら後ろを歩く志村姉弟。
後方には動かなくなった男たちの山が出来ていた。
「アンタには妾の異能が効かないからねェ」
「御心配、有難うございます」
少し青い顔で云う。
「君達も怪我はなかったかい?」
「あ、はい」
「大丈夫です」
「其れは良かった」
ニッコリと笑顔で云う太宰。
もう探偵社の建物の前まで来ていた。