第18章 異世界コラボ~銀魂編~
「ふふふ~♪」
「やけに機嫌が良いね、ナオミ」
此処は武装探偵社の事務所内。そこで嬉しそうに鏡花と話している妹に声を掛ける谷崎。
「そうなんですの。鏡花ちゃんと買い物に行ったんですけど、とっても綺麗なネックレスを見付けたんですの」
ねっ、と同意を求めると隣に居た鏡花がコクリと頷く。
「アリスちゃんの瞳の色に似てる」
「嗚呼!そうですわね!アリスちゃんの瞳の様に凄く澄んでいて綺麗な青色の石が付いてるんです!」
手を打ち鳴らしながらナオミがそう云うと、その場に居た3人が一斉にアリスの方を向く。
「?」
会話に混ざらず、何やら出掛ける支度をしていたアリスは急に視線を感じて顔を上げる。
「……何?何で皆して私を見てるの?」
丁度、支度が終わったのか小さい肩掛けバッグをからいながらアリスはトコトコと3人に近付く。
「ほら、此れ。アリスちゃんの瞳の色にそっくりな石の付いた……あら?」
そう云いながらポケットを漁るナオミは、目的の物が手に当たらずに首を傾げる。
「やだ…無いわ。落としてしまったのかも!」
「えェッ!?最後は何処で見たンだい!?」
ナオミが慌てて周囲を探し始めたため、谷崎と鏡花も辺りを窺う。
それにアリスも加勢しようとした時、入り口の方から声が掛かった。
「アリス、支度は済んだかい?そろそろ出るよ」
「あ、うん。一寸待ってー」
「?如何かしたの?」
入り口からアリスに声を掛けたのは太宰。その隣には敦もいる。3人で今から仕事に向かうところだったのだ。
4人が何かをしていたため、何をしているのか問いながら敦も此方側に歩み寄る。
コツンッ
「ん?」
足先に何か違和感を感じ、下を見る敦にナオミが答える。
「青色の石が付いたネックレスを探してるんです」
「あ、もしかして此のことかな?」
敦は違和感の正体を拾い上げてナオミに見えるように掲げてみせる。
「それですわ!私のネックレス!敦さん、有難う御座います!」
「いえ、どういたしまして」
そう云うとナオミの方に近寄ってくる。
「確かにアリスちゃんの眼の色と似てるね」
「そうかな。私の眼はそんなに綺麗じゃないよ…」
谷崎が鏡花とナオミの意見に同意しながら二つを見比べる。